これって圧迫面接なの?いえいえ、決してそんなことはありません。

bakamonoM.jpg
圧迫面接とは端的に言うと、意地悪な質問や厳しい突っ込みをして、応募者の反応やストレス耐性を判断する面接手法です。

確かにそのような面接手法もあることはあるのですが、「圧迫面接=悪印象」ですから、実は企業にとってはかなりリスキーな面接手法なんです。これだけインターネットが発達した社会ですから、悪印象はすぐに拡散されて企業イメージを損なう可能性があります。

特にエンドユーザー向けの商品を取り扱っている会社が、そこまでのリスクを負って面接をするでしょうか。実際には「圧迫面接を受けた」と勘違いしている場合がほとんどだと思います。

採用担当は、まったく圧迫しているつもりがなくても、応募者が勝手に圧迫を受けたと思っていることが往々にしてあるのです。

 
具体例として、実際に僕が採用担当をしていた面接内容を挙げると・・・

僕「では、なぜ当社を志望したのですか?」

応募者「第一に、御社は私の好きなサービスを扱っている企業で、第二に会社が急成長しており実力主義を実践しているということから、私も一緒に成長していけると感じたからです。」

僕「ありがとうございます。ただ、好きな事を仕事にしてしまうと、仕事が嫌になると商品も嫌いになってしまうのではないでしょうか?」

応募者「そんなことはないと思います。」

僕「そうですか。あと弊社の場合、成長=忙しいという事になるのですが、その辺りはどうお考えですか?」

応募者「残業が多いという事ですか?」

僕「成果が出ない場合は、遅くまで仕事をすることもあります。実力主義というのは、良い面を言えば若くして出世して給与も上がりますが、結果が出ないとずっと同じポジションで給与も上がらないということです。」

応募者「そうですか・・・。」

 

という面接をしたのですが、翌日には某掲示板で圧迫面接だったと書かれました(涙)。ただ単に、本当に仕事の大変さがわかっているのかが心配で聞いただけなのに、「面接でひたすら否定された。」と言われちゃうわけです。

なお、同僚は応募者の発言の意図が分からなくて、何回か、「それはどういう事ですか?」と聞き続けていたら、「圧迫された」と書かれてました(笑)。

要はこんな感じで、面接官側とすれば「もっと応募者の事が知りたい」という意図で聞いた質問でも、「応募者側は必要以上に突っ込まれた」「全否定された」と受け取る場合があるのです。うーん、面接って難しい・・・。
 

というわけで、就職活動中の方は、「圧迫面接だ!」と思うよりも、「この面接官は、もっと自分の事を知りたがっている」とか、
「自分の発言の意図が伝わっていない」と思った方が、いい結果が出ると思いますよ。
 

まぁ、そうは言ってもホントに圧迫して会社もあることはあります。それは応募者のストレス耐性を観察する、頭の回転を試すため、悪印象を持たれるリスクを踏まえた上で敢えてやっています。

「お、これは俺(私)を試してるな?」と思うか、「こんな、人を試すような会社で働くものか!」と思うのはあなたの自由です。

会社側も選考しますが、あなたも会社を選ぶ権利がありますので、事業内容や、仕事内容だけでなく、選考の態度という尺度も会社選びのポイントに加えてみてはいかがでしょうか?

 
余談ですが、エンドユーザー向けの商売をしている企業は、落とす人ほど優しく対応する事が多いです。だって応募者もお客様ですからね。悪印象を持たれて購買に響いてはいけないわけです。だから応募者に思う存分、話をしてもらって、「言いたいことは言えたし、自分の全力を出して落ちたのなら仕方ない」と、会社に対して悪印象を持たれないような採用活動を心がけています。